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X解体新書
第7章第三部8分

巻き添えの構造

自分の投稿に問題がなくても、他の人の状態でFor Youから外れることがある。

この章で分かること

  • 第三者の状態で自分が落ちるパターンを把握できる
  • 引用・リポスト先を選ぶ理由が分かる
  • 「理由が分からない」現象の一部を説明できる

「自分は何も悪いことをしていないのに届かない」。その一部は、この章で説明がつきます。Xのフィルタには、他の人の状態が自分の投稿に及ぶ経路があります。

① ブロック関係の巻き添え

AuthorSocialgraphFilter は6つの条件のどれかで判定します。

#条件自分の関与
1閲覧者があなたをミュートしている相手の操作
2閲覧者があなたをブロックしている相手の操作
3あなたが閲覧者をブロックしている自分の操作
4あなたが引用した相手が、閲覧者をブロックしている第三者同士
5閲覧者が、あなたの引用先をブロックしている第三者同士
6閲覧者が、あなたのリポスト元をブロックしている第三者同士
author_socialgraph_filter.rs:28-51

② 可視性フィルタの巻き添え

引用した投稿、リポスト元、返信の祖先のどれかが可視性の判定で落とされると、あなた自身の投稿に問題がなくても一緒に外れます。

祖先が落とされる        →  drop_ancillary_posts = true
引用元が落とされる      →  drop_ancillary_posts = true
リポスト元が落とされる  →  drop_ancillary_posts = true
Tombstone扱いの祖先は判定から除かれます。vf_candidate_hydrator.rs:140-170

しかも、判定の基準が場所によって違います。祖先と引用元はフォロー外向けの基準(TimelineHomeRecommendations)で判定されます。リポスト元はフォロー中向けの基準です。vf_candidate_hydrator.rs:70-85

③ 既読の巻き添え

前章で触れたとおり、既読判定は親投稿も見ます。人気の投稿にぶら下げた返信ほど、「親をすでに見た人」が多くなるので、返信が外れる場面も増えると考えられます。

④ 会話の中での競合

選抜後の段階で、同じ会話からは点数最高の1件しか残りません。連続でぶら下げた自分の投稿同士が競合します。

まとめ ─ 自分で気をつけられること

  1. 01

    引用・リポストの相手を選ぶ

    安全ラベルが付いていそうな投稿や、ブロック関係が絡んでいそうなアカウントは、引用すると自分の投稿も届きにくくなることがあります。

  2. 02

    自分からブロックするときは影響を知っておく

    あなたが誰かをブロックすると、その相手のFor Youにあなたの投稿は残りません。安全のためのブロックをためらう必要はありませんが、仕組みとして知っておくと混乱しません。

  3. 03

    危ういスレッドとの距離を考える

    親スレッドが落とされると、その下の自分の投稿も外れます。

  4. 04

    同じ会話に自分の投稿を並べすぎない

    For Youで広げたい内容は、独立した投稿にするという選択肢があります。